木曽川流域材――それは、山と川と、そこで暮らす命をつなぐ素材です。
適切に手入れされた人工林は、伐り、育て、使い、また育てる循環を繰り返し、森林を健康に保ちます。
よって、この木を使うことは、地域の森林を守り、災害から住まいを守り、未来にまでつながる責任の証なのです。
流域を越えて、生産・加工・流通・建築の輪がつながることで、
「需要が生まれ、生産を支え、また需要につながる」仕組みが回り始めます。
それは「地材地消+循環型」へ向かう、小さくとも力強い一歩。
私たちは広和木材として、そんな木の声を、住まいの一部にしたいと願っています。
木曽川流域での循環
「流域思考」
流域思考
行政が区分した地域本位ではなく、川を中心とした自然の恩恵を受ける「流域」という視点から。環境問題や災害対策をはじめ、福祉・医療・教育・文化・生活等まで含めた暮らし全体を見つめ直していく取り組みです。
木曽川流域材
木曽川流域の地の恵みから生み出された品質の高い木材の製品や歴史、文化を循環し、身近な暮らしの中で活かされることで、流域経済を潤すと同時に、次世代へと継承できる豊かさへとつなげていく地産環活ブランドです。
【引用】木曽川流域材 木と水の循環システム協議会ホームページより
https://kiso-linetopia.com/
私たちは、森と人とのつながりを大切にするために、定期的に東白川の母樹林を訪れ、林業や植林について学んでいます。
実際に森に足を運ぶことで、木がどのように育ち、どのように大切に受け継がれてきたのかを知り、その想いを家づくりに込めています。
そこで得た知識や経験は、強くて長持ちする住まいを実現するための確かな選材へとつながり、四季を通じて心地よい空間を叶える工夫となり、さらに未来の環境を守る安心感へと広がっていきます。森から学んだものが住まいへと息づくことで、自然と調和した暮らしをお客様にお届けできるのです。
木の家は「空気が気持ちいい」
のはなぜ?
木には湿度を調整する“調湿性”があります。
空気がジメジメせず、冬も乾燥しすぎないのは、木が呼吸しているからです。
とくに無垢材には、周囲の湿度に応じて水分を吸ったり吐いたりする働きがあり、室内を年中快適に保ちやすくなります。
【参考】東京大学 木質材料学研究室
香りと木目がもたらす
「癒しの効果」
木の香りに包まれる空間では、自律神経が安定し、ストレスが和らぐことがさまざまな研究で明らかになっています。
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ヒノキやスギなどが放つ香気成分(フィトンチッド)は、副交感神経を優位にし、心身をリラックス状態へ導きます。
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自然の木目を見ると、脳の前頭前皮質の活動が穏やかになり、集中力が高まりやすくなるという実験結果もあります。
【引用】農研機構 森林総合研究所
木の家は
子どもの発育にも良い
保育園や小学校で木材を使った施設では、子どもの攻撃性が減り、落ち着きや協調性が高まるというデータがあります。
【出典】
林野庁「木材利用の教育的効果に関する調査」
木のぬくもりが、子どもの社会性や感情の安定にプラスに働くと報告されています。
つまり、家庭でも、木に囲まれた空間は情緒の安定を促し、感性を育む最適な環境になるのです。
木の家は睡眠の質も変える
「木の香りの中で寝ると、ぐっすり眠れる」これはただの印象ではなく、科学的に実証されている事実です。
木の香りに含まれる成分は、メラトニンの分泌を促し、眠りの質を改善します。さらに、木に囲まれた空間では、夜間の副交感神経活動が活性化し、安眠につながることもわかっています。
結露やカビのリスクを
軽減できる構造材
一般的な建材に比べ、無垢の木材は熱伝導率が低いため、室内と外気の温度差による結露が起きにくい特徴があります。
このため、カビやダニの発生リスクを抑える効果も期待できます。
木を使うことは、
自然とつながること。
そしてそれは、未来に
やさしさを渡していくこと。
朝日に照らされた木の床、
ただいまの声をやさしく迎える木の香り。
日々の暮らしのなかに、そっと自然が寄り添っている。
そんな家だから、大切な時間が、もっと愛おしく感じられる。
木々綴の家が伝えたいのは、自然とともに生きるという、
豊かさのかたちです。

















